Theory & Management

仕事の中にあるやりがいや粋さを伝え、楽しみを生み出す 雍也第六-18

『論語』とは、儒教を基本的な考え方としたものであるが、孔子の合理的思想により、死後の世界を語ることを排除することで、実学として定着してきた。様々な思想家によって語り継がれ、今なお日本人の思想の奥底にしっかりと定着している。これらを改めて見直すことで、日本的経営の素晴らしさを取り戻していきたいものである。

【原文】
子曰。知之者不如好之者。好之者不如樂之者。  雍也第六-18

【読み】
子(し)曰(いわ)く、これを知(し)る者はこれを好(この)む者にしかず。これを好(この)む者はこれを楽(たの)しむ者にしかず。

【解釈】
孔子先生がおっしゃった。
「あることを知っているだけの人よりは、それを好きになった人の方が力を発揮できる。それを好きになった人よりは、そのことを楽しんでいる人の方がもっと力を発揮できる。」

その道を知っていても好むことができないというのは、まだ十分に知らないからである。また、その道を好んでいても楽しむことができないというのは、まだ十分に好んでいないからである。要するに、楽しんでいるのが最高の状態であり、仕事を楽しむためには、十分に知り、好きになる必要があるのである。
最近の若者は仕事のことを理解する前にやめてしまうケースが多いようである。初歩的なことを言うと、どんなことでもわからないことが分かるようになれば嬉しい。できるようになるともっと嬉しい。そんな状態を作り出すために、経営者・管理職として何ができるのか考える必要があるのではないか。

【ワンポイント・アドバイス】
仕事の中にある「粋さ」や「カッコよさ」、「やりがい」などを知ることが、その仕事を好きになり、楽しくする秘訣ではないだろうか。そもそも仕事はお客様の困ったことや望んでいることがあるからこそ存在しているものであり、だからこそ、その仕事には必ず楽しみや喜びがある。経営者としてその楽しみを自ら発見し、実践し、大切な言葉として文書化し、従業員に伝えていくことが、やる気ややりがいを生み出すことにつながるのである。

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